第1章 はじめに

mt-liteは、メルセンヌ・ツイスタ(Mersenne Twister, MT)を用いた疑似乱数生成器のC言語による実装である。

メルセンヌ・ツイスタは、松本眞および西村拓士が1996年から1997年にかけて開発した疑似乱数生成アルゴリズムである。当時の他の疑似乱数生成器に対し、周期が長く、高次元均等分布に優れ、生成速度が高速であるという特長を持つ。また、同著者らによるC言語を用いた実装が公開されている: 2007年11月時点の最新版はmt19937arと呼ばれる。

mt-liteは、mt19937arと同様の状態遷移を使用した疑似乱数生成器を収めたライブラリである。一部のソースコードはmt19937arの派生物である。mt19937arに対し、次の特長を持つ。

同一条件下での平均乱数生成時間はmt19937arよりもやや短い程度である。乱数の質の低下を許容するならば、より短い時間で乱数を生成できる。